2025年1月22日(水)に開催された『結婚の未来を切り拓く 第1回マリッジデザインカンファレンス』のご報告です。
『マリッジデザインカンファレンス』とは、結婚を文化として根付かせていくことを目的に活動する当協会が、
『結婚』に特化されているブライダル業界の方々や専門家の方々と共に、結婚の魅力を再定義し、
愛と創造あふれる未来社会を切り拓いていくという新しいイベントとして、このたびオンラインで初開催いたしました。

今回のプログラムは3つのセクションから構成され、
まず1部ではブライダルコーディネーター、結婚相談所のカウンセラー、
結婚相談所の元カウンセラーの方をゲストにお迎えし『結婚の課題と可能性』についての対談がありました。

結婚相談所のカウンセラーが話された課題はお客さまの結婚相手に求める理想と条件が厳しいことでしたが、
もともと条件重視だったご自身が条件を手放せた結婚をされた体験から『幸せは条件の中にあるものではない』ということをお客様に自身をもってアドバイスされているということで『結婚』の真の意味と可能性を存分に感じさせていただきました。
またブライダルプロデューサーの方に聞く現場の課題は、結婚式を挙げないカップル、また結婚式を挙げる意味が曖昧なカップルが増えているとのこと。
しかし『結婚式』に向かうその結婚までの共同作業こそが『結婚』に向かうための大切な準備であり、相手を知る重要なコミュニケーションであるというお話から『結婚式が持つ文化的・社会的意義』また、結婚式の真の魅力をたっぷりと聞かせていただきました。
参加された方のアンケートにも、30分弱の対談のなかで『結婚』『結婚式』に対する価値観がまったく変化し、『結婚観』が大きく変化した、結婚の価値が高まったというご感想を多くいただき、大変聞き応えのある対談となりました。

その後、当協会会長の中村博美より『現状と課題を踏まえて結婚学が果たせること』というタイトルで基調講演があり、結婚学のミニレクチャーに加え、対談でもポイントになった結婚相談所の課題である『理想と条件の落とし穴』という観点から、結婚学を使って紐解き、また実際に結婚学を学ばれた方の男女の「引き寄せ」や夫婦間の変化などの実証例の話もありました。
また、なぜ相手に理想と条件を抱いてしまうのか、またその理想や条件はどこからくるのかということなどにも触れ、参加者のアンケートからも新たな自分を知る感覚や気づきが大変大きかったと反響をいただきました。

その後、「結婚を文化として根付かせるためにできること」というテーマでグループディスカッションがあり、『結婚』を促進するために必要なアイデアを共有したり、「結婚率を上げる」「離婚率を下げる」「社会的に結婚の価値を伝える」には社会へどういったアプローチが必要かなど、参加者の方々の体験や講演で受け取られた自分の捉え方などをシェアしあい、充実したグループディスカッションになりました。
イベント全体を通じて、『結婚』がどれほど意義深く、価値のあるものなのか、『結婚の未来を切り拓く』大きな第一歩になったと感じました。